将棋 名人道

【近日公開】戦法マニアの犬・大五郎 - 327本の定跡から作戦を選ぶ

戦法マニアの犬・大五郎が、居飛車・振り飛車・奇襲まで327本の定跡線から作戦を選び、戦法名を話しながら指す新機能を準備中。

黒と金の和風背景に座る犬・大五郎と、戦法を選んで楽しむ新機能の近日公開を知らせる予告ビジュアル

【近日公開】戦法マニアの犬・大五郎――327本の定跡から作戦を選ぶ

名人への道で出会う「犬・大五郎」は、ひとつの形だけを繰り返す相手ではない。居飛車も振り飛車も奇襲も試したがる、戦法マニアだ。そんな大五郎が、さまざまな戦法を選びながら指す新しい定跡機能を準備している。

目指しているのは、ただ最善手だけを追い続ける相手ではない。居飛車にするか、振り飛車にするか。今日は攻めてみるか、少し変わった作戦を試してみるか。盤の前で迷う時間まで含めて、将棋を楽しむキャラクターだ。

※アイキャッチは犬・大五郎の正本キャラクター画像を基にした予告用イメージです。開発中の機能のため、実際の表示や仕様は調整される場合があります。

先手・後手あわせて327本の定跡線

現在準備している定跡には、先手170本、後手157本、合計327本の定跡線を収録している。

同じ戦法でも、相手の応手によって進み方は変わる。犬・大五郎は、現在までの指し手に合う定跡線を残しながら、その局面で選べる次の手を探す。一度選んだ手と矛盾する変化は候補から外れるため、対局の流れに沿って自然に作戦が絞られていく。

収録戦法の一例

基本から本格的な定跡、少し意外な作戦まで幅広く収録している。

  • 居飛車:矢倉、雁木、相掛かり、角換わり、横歩取り、右四間飛車
  • 振り飛車:中飛車、ゴキゲン中飛車、四間飛車、三間飛車、向かい飛車、石田流
  • 対振り飛車:鷺宮定跡、4五歩早仕掛け、棒銀、居飛車穴熊、elmo囲い急戦
  • 個性的な作戦:嬉野流、鬼殺し、新鬼殺し、筋違い角、パックマン、アヒル戦法

このほかにも、藤井システム、ミレニアム囲い、トマホーク、角交換四間飛車、ダイレクト向かい飛車など、多数の戦法と変化を収録している。

初期版は「強さ優先」

初期版では、収録した定跡の中から「強さ優先」で候補を選ぶ予定だ。

終着点が犬・大五郎側から見て互角以上となる定跡線を対象にし、その中で終着点までの平均評価が高い線を優先する。ただし、これは最強の一手だけを選び続けるための仕組みではない。多彩な戦法を使う楽しさを残しながら、大きく崩れにくい進行を選ぶための目安として評価値を使う。

相手が定跡から少し外れたときも、すぐに作戦を捨てるのではなく、その戦法を続けられるかを判断する仕組みを調整している。無理に続けると大きく不利になる場合は、通常の思考へ切り替える。

将来は「ランダム」と「戦法指定」も

初期版の「強さ優先」に加え、将来は二つの楽しみ方も検討している。

  • ランダム:その局面で使える候補から選び、毎回違う将棋を楽しむ
  • 戦法指定:選んだ戦法を優先し、成立しなくなったら強さ優先へ切り替える

「今日は四間飛車の大五郎と指したい」「何を指すか分からない大五郎と遊びたい」。そんな日の気分で対局を変えられる形を目指す。

大五郎が、選んだ戦法を話す

犬・大五郎は、いま一番やってみたい戦法を対局中に話す予定だ。

「四間飛車でいこっかなぁ~」

相手の手によって有力な作戦が変われば、考え直すこともある。

「やっぱり、棒銀でいこっと!」

戦法名を聞けば、相手が何を狙っているのかにも気づきやすい。犬・大五郎のひと言が、知らなかった戦法を覚える入口にもなる。

最強ではなく、将棋を楽しむための大五郎

犬・大五郎の定跡は、「最強のエンジン」「最強の定跡」を追い求める開発とは別のものだ。

勝つことだけでなく、いろいろな戦法を試すこと。作戦が変わる面白さを知ること。対局後に「今のは何という戦法だったのだろう」と振り返ること。そんな将棋の楽しみ方を広げる存在として育てていく。

「犬・大五郎」と、駒落ち指導対局に登場する「棋神大五郎」は別のキャラクターです。

公開日と遊べる場所は、準備が整い次第、名人道のお知らせで案内する。